

ディスポーザー普及による社会的意義
◇ ディスポーザーの役割
◇ ディスポーザーの環境負荷
◇ ディスポーザーの安全性について
ディスポーザーの社会的意義について
◆ ディスポーザーの役割

A. 生ゴミ運搬車の激減などゴミ収集コスト、行政コストの削減
B. 住宅のゴミ置場から生ゴミが減少し衛生環境を守る
C. ネズミ、ゴキブリなどがキャリアになる病原菌のリスクが減少する
D. ゴミが軽くなり腐敗物が無く運搬回数が減るので高齢化社会に対応
E. ダイオキシンが激減する
F. 埋め立て地不足の延命処置
*北海道の豪雪地帯では冬季ゴミ出しの高齢化対策の為に採用されています。
ディスポーザーが普及すれば国民が負担している多大なゴミ処理の行政費用削減に貢献できます。
・ディスポーザーで生ゴミを発生毎に即時処理し国民が所有しているパイプライン(下水道)で無人の力で一括回
収し汚水処理場にて排水処理することで衛生、効率化、国民経費(社会コスト)削減が可能です。
・ディスポーザーが普及したならば生活系ゴミの2,494tの約50%が不要になり、全体の27.5%減、国民1人当た
り13,900円のうち3,822円の社会コストの削減が可能です。
・年間のゴミ処理コストのうち4,918億円の社会コストの削減が可能です。
・ディスポーザーが普及したならば最終処分所残余(埋立地)年数が19.7年⇒25.1年への延命が可能です。
(ゴミ処理費用の削減高はH26年発表、H24年統計、環境省調査を元に生活系ゴミの重量50%を生ゴミとして計算)
・ウィスコンシン大学の調査では生ゴミ100kg当たりの自治体のライフ・サイクル・コストは生ゴミ収集/焼却
$20.30、生ゴミ収集/埋立$13.55に対しディスポーザー/公共下水道$0.49であり、ディスポーザーが最も生
ゴミの処理費用の負担が少ない結果となった。
ディスポーザーは汲取りトイレから水栓トイレになったように大きな利便性と衛生環境を各家庭にもたらし
ます。
・ディスポーザーが普及すれば各家庭の生ゴミの処理が不要になります。
・家庭ごみ総重量の50%程度が生ゴミで、その70%程度が水分です。
・高齢者を悩ませている家事にゴミ出しがあります。自らゴミ出し場まで運ぶ必要があり、生ゴミが無くなればゴミ
袋は軽くなり高齢者や主婦の運搬労力を大きく軽減できます。特に集合住宅や豪雪地帯では重要です。
・生ゴミが無くなるということは腐敗物がなく悪臭や害虫の原因が無くなりゴミの保存もできます。米国では伝染病
のポリオを防止する為にディスポーザーの設置を義務化している州もあります。
・街からカラス等の害虫が消え鳥獣被害の防止、美観、景観を取り戻すことができます
近年は次々とディスポーザー推奨自治体が登場してきています。
◆ディスポーザーの環境負荷
ディスポーザーは環境に負荷をかけません。
・国土交通省による北海道歌登町の大規模ディスポーザー社会実験ではディスポーザーが100%普及した場合の二酸
化炭素、エネルギーベースのライフサイクル(建設・共用・廃棄段階)での環境負荷量を推定した結果、二酸化炭
素排出量、エネルギー投入量いずれも1%以下の増加率にとどまっており、ディスポーザーを100%導入してもほ
ぼ変わらない結果となってます。
・仮定条件として歌登町にはゴミの回収車が1台しかなく、その削減は考慮していません。回収車の削減ができる地
域、複数台所有している地域の環境負荷はマイナスに転じることが予想されディスポーザーはCo2排出量ベースで
も地域環境に貢献できる事が分かります。
(出典:国土交通省による北海道歌登町のディスポーザー社会実験の発表)
ディスポーザーと下水道(合併処理浄化槽)の組み合わせが最も生ゴミ処理に適した組み合わせです。
・日本の食糧事情は調理クズ以外の肉類、魚介類の食べ残し、あるいは 買ってきた姿のまま廃棄されるものなどが
40%(1)を占めてます。 輸入してまで40%を廃棄している国家なのです。
適切に処理しないと居住空間を不快にするだけで無く腐敗物は病原 菌の供給源にも変わります。その行き先は焼
却、埋立。適切に処理する 為の行動が多く必要になってきます。
ディスポーザーは家庭内に利便性をもたらすだけでなく生ゴミを起因とす るあらゆるリスクや不合理から最も低コ
ストで人類を開放してくれるツー ルなのです。
ディスポーザーの安全性について
◆排水は海や川に垂れ流しになっていないのか
ディスポーザーを環境に負荷なく使用するに は生ゴミを水道水と共にディスポーザーで粉 砕し、その排出水が水洗トイ
レと同じように 「適切」に汚水処理されなければいけません。 汚水を適切に処理する為の「水洗化」の普及 状況は次
になります。
汚水処理の為の水洗化の状況はすでに日本全国の82.8%をカバーしています。
日本総人口 12,861万人
・浄化槽人口 2,768万人(21.3%)
・水洗化人口 11,965万人(93.0%)
・公共下水道 9,197万人(71.5%)
・下水道+合併処理浄化槽率:1970年10.6% ⇒2001年67% ⇒2012年 82.8%
ディスポーザーが普及する為のインフラ、環境がこの10年でようやく整ったといえます。
・ディスポーザーが掃除機、洗濯機、冷蔵庫などと同時に輸入・普及し始めた昭和30年代はディスポーザーの排水を
処理できる環境は全国で10%も無くほとんど都市部に集中し、それ以外の地域の排水は垂れ流しであった。
・昭和40年代になると下水道普及によるトイレの水洗化に反対する業界団体もあり下水道の普及は先進国中、最も遅
れていた。
・ディスポーザーも汚水未整備地域に無秩序に設置されることを懸念し旧建設省により反対されていた。
・現在、全国の水洗化率は93%であり実際のディスポーザー排水を処理できる環境は82.8%以上。
・今後、水洗化率は上昇することはあっても下降する事はあり得ません。
・ディスポーザーが普及する為のインフラ、環境がこの10年でようやく整ったといえます。